スーク紙市に出発してから1ヶ月。
大阪行きの直前、大宮のmini*さんで対面販売中に父が亡くなりました。2004年に脳梗塞で倒れて一度は自宅に戻ったのですが、、、13年、長い闘病生活でした。大阪には行けないな、、、と思いながら、mini*さんには事情を話して、対面販売を中止していただき、父のもとにタクシーで行きました。
本が大好きな父で仕事も出版社でした。わたしは小さい頃からずっと誕生日プレゼントは本だったので、いつからか反抗心で本を読まなくなっていきました。けれど家にあった紙や本の見本で遊び、物心ついた時から、紙に親しみ、紙が好きになっていたのだと思います。
結局、近親者だけで静かに送ることに決まって、ちょうど1ヶ月前の今日は午前中に父とお別れして、午後に新幹線で大阪に向かい、夜は搬入という慌ただしく長い1日でした。
今回の大阪行きは自分にとって大きなチャンスでしたので、父が仕事をがんばれと言ってくれていたのだと思います。ありがとう、お父さん。
この1ヶ月、Blogにはずっと書かずにいて、特に会った友人以外にはこの話はしませんでした。今日はなぜか?自分のことを少しお話ししてもいいのではないかという気分になって、書いています。
スーク紙市で、7日間 朝から晩までお客さまとお話ししていて、自分のやりたいことや強みがどんどんはっきりしてきて、会ってお話しすることのパワーのすごさを感じました。
大阪、行けて本当によかった。
今の自分のやりたいこと
ただただ、美しい手紙を作りたい。
理由はわからないけど、美しい「紙」ではなくて美しい「手紙」がつくりたいのです。
コミュニケーショングッズだから?文字が書かれて、魂が込められるから?よくわかりません。
大竹伸朗氏のアートな手紙を10代の時に美術館で見た時に(その頃自分は友だちとアートな手紙の文通をしていたので)わたしも自分の作った手紙で展覧会をしたいと思いました。
ずいぶん時を経て、今まさにその夢に自分が向かっていることがうれしく感じるのと、不思議な感覚と入り混じっています。
これからも出来るだけ妥協せずに(これは製作費用の割合が大きいけど)、美しい手紙をつくり続けていきたいです。